書を捨てよ、町へ出よう

    

1973年12月10日第5版(定価980円)芳賀書房/初版1967年


寺山修司の代表作であり、彼が生涯を通じてこだわった「出会いのスローガン」「魔法の呪術」「ストリートキッズに向けて放たれた過激なメッセージ」が収められています。この「書を捨てよ、町へ出よう」は天井桟敷の設立された1967年に出版されました。同題名の長編映画は1971年に公開。現在、角川文庫、河出文庫で再版されています。寺山修司の入門書といえる作品です。文庫本では味わえない、イラスト、カット、写真を中心にご紹介します。28年前、東京・荻窪の古本屋で見つけました。山積みされた書籍の下の方に埋もれていました。200円でした。


カバー・表紙・目次・・・横尾忠則、下着の風景(カバー1)・・・横尾忠則、
(カバー2)・・・横尾忠則、オフセット  ザ・シュージーズ(見返し1)・・・横尾忠則、
雪村いづみのいる風景(見返し2)・・・横尾忠則、二人の女(表1)・・・横尾忠則、
写真・・・吉岡康宏、美術サロン(今年の名画1)・・・寺山修司


 

青年よ大尻を抱け
大志ではなくて大尻である クラーク先生も教えなかった
この「時代的教訓」は?          寺山修司

足時代の英雄たち
幸福への偽証にすぎないホームドラマを
「強い足」で蹴飛とばそう         寺山修司

特別とじ込付録 私自身の詩的自叙伝     寺山修司

自由だ、助けてくれ
怪獣紳士録にもない「自由」という怪物を怖れる
同時代の小人物たちへの警告!       寺山修司

不良人間入門
あなたも不良になれる!
履歴書も私見も要らないその秘訣      寺山修司
1 不良少年入門
2 家出入門
3 モダンジャズ入門
4 歌謡曲人間入門
5 アソビ学入門

恋愛百科・口から出まかせの恋愛論
アダムもイブも無人島では読めなかった
新しい濃いのアモラル百科!        寺山修司
1 恋の値段
2 デートの申込み方
3 恋人になる資格
4 浮気者
5 純潔について
6 恋は錯覚だ

三文エロイカ
英雄でも、英雄の靴みがきでもない
「現代の顔役」のための詩的デッサン    寺山修司
喜劇俳優(渥美清)
プロレスラー(ジャイアント馬場)
流行歌(美空ひばり)
競輪選手(高原永伍)
美人スター(山本富士子)
プロボクサー(藤猛)
漫画家(富永一朗)

痩せた日本人のための書           寺山修司
痩せた豚でもデブのソクラテスでもない
日本人たへの煽動のクリテータ       寺山修司
現代悪人論
栄光何するものぞ
壮大な性の音楽を

行きあたりばったりで跳べ
歳破大凶殺子年丑年寅年卯年お母ちゃん!
死符都天凶方五黄仏壇運勢姥捨子守歌    寺山修司
子守歌はウソつき
棺桶が歌った
お母さんの死体始末
醒めて怒れ
KISSOROGY
ある日、突然に
つまずきと冒険
だれのための毒薬

スポーツ無宿
競馬場の片隅で書かれた
私自身の感傷的なノート          寺山修司
二人の女
草競馬で逢おう
競馬のメフィスト
ああ、日本海
クリフジはいずこに
と殺場の英雄
野球少年エレジー
空想打倒試合の巻
天皇賞その日
さすらいの切手
三分三十秒の賭博
馬の性生活白書
片目のジャック

著者紹介 装幀者紹介写真提供者紹介
読者への御注意(本書のカバーは裏も使えます。表が飽きたら裏返しにしよう。本文の左頁の上隅のカットはアニメーションになっています。パラパラとやってみましょう。


 

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