書籍

「あとがき」というものは、いつから始まったのでしょうか。
著者が書くこともあれば、評論家が書いていることもあります。
本人であれば、その本について第三者的な立場になって
回想しているときもあります。
これから本を読もうとするとき、冒頭から読む人もいれば、
「あとがき」から読む人もいるでしょう。
本編とは全く異質の独立した作品となっている「あとがき」もあります。

書物はあくまで、「時」という名の書斎と、「教養」という名の椅子、
それに少しばかりの金銭的余裕をもちあわせている人生嫌いの人たちに、
代理の人生の味わいを教えてくれるだけである。
・・・・・・「青蛾館」

小生のコレクションの多くが、1983年以降の高校・大学時代の7年間で収集したものです。寺山修司の作品群には、 すでに絶版になって入手不可能な著書が数多くあります。寺山修司の軌跡として、再販されていない作品を中心に、「目次」と「あとがき」を紹介していきます。

「あとがき」の中に、
自分を見つめる彼自身がひっそりと息を潜めて隠れているような気がするのです。